MCFについて 出版物

見守る人々の言葉に後押しされ、一歩踏み出した子どもたちをめぐる2つの物語
踏み出す勇気―「食物アレルギー」「生きる力」と子どもたちの現実

踏み出す勇気―「食物アレルギー」「生きる力」と子どもたちの現実

阿蘭ヒサコ/冨部志保子 著
NTT出版 定価(本体1500円+税) 
ISBNコード:978-4-7571-4324-1
2014年発行

「食べられなくても一緒にいたい!――食物アレルギーのある静香の物語」
阿蘭ヒサコ著
卵と乳製品にアレルギーのある中1の静香。友達からへんに気を遣われてしまい、「なぜ自分だけ?」と次第にやけになってしまう。本当はみんなと一緒に時間を共有したいのに――食物アレルギーをもつ子ども自身はどう感じているのか、周囲の人々はどう接すればいいのか、静香の成長する姿とともに描く。
子どものアレルギー問題は、時として生死にかかわることもあるほどの重大な問題であるにもかかわらず、まだまだ社会的な認識は低いのが現状です。
食物アレルギーをもつ子どもたちが、どのような生活環境の中で、どのようなことに気をつけて、どのような想いをもって日々暮らしているのか。まずはそうした現実を理解していただければと思っています。そして、それを「彼ら/彼女らを取り巻く私たちは何をするべきなのか」を考えるためのきっかけにしていただければと願っています。
「ぼくの選択――子どもの生きる力を育むために」
冨部志保子著
中学受験に失敗し、仕方なく地元の中学に通う慎吾。ガリ勉姿を知っている同級生から「なぜ、きみがここに?」と見られている気がしてならない。孤立する慎吾だったが、キャンプや地域の活動に参加し、様々な世代の人と交流する中で、一つ一つ小さな達成感をつかみ、人との関わりを築いていく過程を描く。
いま、子どもたち自身が様々な苦境や挫折を乗り越えて、たくましく健やかに育っていくための「生きる力」の体得がクローズアップされています。苦難や挫折を乗り越え、自分で問題や課題を見つけ、それを解決し乗り越えていく力、それが「生きる力」です。文部科学省も、子どもたちが環境の変化や進展するグローバル社会に対応できるよう、「生きる力」の育成を新学習指導要領に盛り込んでいます。
こうした「生きる力」の育成には、失敗や成功などの様々な実体験、あるいは多岐にわたる人との出逢いが重要です。また、地域社会の存在も欠かせません。本書では、こうした諸課題を小説として立体的に取り上げてみました。