ドコモ留学生奨学金 最新活動状況

ドコモ留学生奨学金全国交流会 2011年12月13日

モバイル・コミュニケーション・ファンドでは毎年、「ドコモ留学生奨学金」留学生の皆さんへ、意見交換や相互理解を深める場をご用意しています。今年は11月25日(金)に、ANAインターコンチネンタルホテル東京において、12の国・地域からの留学生19名(修士課程1年生)をお招きし、意見交換会と懇親会を開催しました。

意見交換会 通信や情報をはじめ、多彩な研究テーマを発表

  • 電子工学や情報科学、商学や国際協力と、多彩な分野で学ぶ留学生に、お一人ずつ研究内容を発表していただきました。
    その一部をご紹介します。
  • グェン チューン トウさん
    日本製のバイクから日本に関心を持ったというグェン チューン トウさん(長岡技術科学大学/ベトナム出身)は、「セラミックスと金属のナノ複合体における熱伝導のシミュレーション」がテーマ。携帯電話のさらなる小型化に必要な電子デバイスの集積化に際し、発生する熱をどう逃すか。これをナノレベルの材料設計と端末のマクロな設計、両方の観点から探っているとのことでした。
  • チャタクリ イソリさん
    チャタクリ イソリさん(名古屋大学/ネパール出身)はモバイル・バンキングとマイクロ・ファイナンスの関係をネパール山間地域の事例から研究しています。同国では2008年から始まったモバイルバンキング。これによって銀行がほとんどない山岳地帯の人々も金融活動が容易になり、都会との格差を改善できるとして、当地の利便性向上に役立てたいと考えています。
  • イ ウンソクさん
    人の動きを利用したヒューマンコンピュータインタラクションを研究しているのはイ ウンソクさん(筑波大学/韓国出身)。ジェスチャーで仮想のアイテムを選択し、フィッティングまで行う未来のショッピングインターフェイスをデモビデオとともに紹介してくれました。ファッションや通販ビジネスへの応用が期待されます。
  • コウ ヒョウさん
    理系の研究が多い中で、コウ ヒョウさん(千葉商科大学/中国出身)は「移動体付加価値通信サービスにおけるマーケティング戦略」に注目しています。モバイルの出現によって世界規模で市場のニーズが多様化し、競争が激化する中、企業が移動体通信サービスに参入する際、どのような戦略が必要になるのか、消費者の視点から明らかにしたいとのことでした。
  • 多くの留学生から、東日本大震災へのお見舞いのメッセージをいただきました。そして日本で仕事や研究をしたい、母国と日本との架け橋になりたいとの熱い想いも。発表は短い時間でしたが、支援の成果を実感できるひとときでした。

懇親会 東京の美しい夜景とともに、多言語で歓談を

37階のバンケットルームに場所を移しての懇親会は、モバイル・コミュニケーション・ファンド理事の音頭による乾杯からスタート。立食形式ということもあり、なごやかに行われました。留学生の皆さんに意見交換会の感想をお聞きすると、「ほかの留学生の研究テーマがわかってよかった」「勉強になった」「皆さんの研究意欲を感じた」と笑顔の返答が。高層階から見る東京の夜景に感嘆しながら、日本語、英語など多言語をまじえての交歓が続きました。

日本とアジアとの友好関係を築く礎にモバイル・コミュニケーション・ファンド理事長 中村維夫
中村維夫
モバイル・コミュニケーション・ファンドはこれまでアジアを中心に15カ国の留学生、毎年20名に経済的な支援を続けてまいりました。今年で10年目を迎えましたので、約200名の方に奨学金の給付を行ったことになります。将来皆さんが母国へ帰られたあともこの支援を思い出していただき、皆さんの国と日本が友好関係を保てるよう努めていただけるとありがたいです。どうか様々な国、大学からお集まりいただいたこの縁を大切にしていただき、今後も留学生同士、皆さんのおつきあいが続けば、なおうれしく思います。