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ドコモ奨学金

社会的養護出身者に対する経済的支援事業

Activity Report

修学報告

202404/01

2020年度ドコモ奨学金: 3期生 卒業報告

N.Uさん
将来の夢:中学校の教師

学生生活を振り返って、4年間は本当に良いことも悪いこともあった大学生活でした。
わたしたちはコロナウイルが流行した年に大学に入学し、思ったような大学生活を送れない最初の1年を過ごしました。わたしももちろん例外ではなく、地元を離れ知らない土地で1人生活が始まった初年次は、家事のスキルは上がりましたが友達ができず、思うように外出もできずモヤモヤとした日々でした。
2年生にあがりやっと対面授業が増え、部活やアルバイトにも専念できると思った頃、わたしは友人関係で悩み学校に行けなくなりました。当時は折角の大学生活ができないこと、応援してくださるひとたちの期待を裏切ってしまったこと、本当は夢であった教師の道を諦めざるを得なくなったことで頭と気持ちの整理がつかず、苦しい2年生を過ごしました。3年生にあがり、なんとか通えるようになったとき次は就職活動で悩みにぶつかりました。自分に何ができるか、何が好きか、そう考えた時にわたしは1番辛いときに支えてもらった部活の仲間を思い出し、そのままバスケットボールに関わる仕事に就きたいと考え就職活動を進めました。途中、教職課程の道へ進むか、もうやめて地元に戻り何かの職を見つけようかとドコモ奨学金のソーシャルワーカーさんたちに相談したこともありましたが、最終的にわたしはバスケットボールに関わる仕事をしたいと決めました。4年生になってからは部活と卒業研究を進める傍ら、自分の病気と戦いながら自分の体調管理に気をつけました。就職活動は狭き門のため今年度はだめでしたが、来年度再チャレンジとして今年1年は自分のスキルアップのために活かしたいと考えています。
この4年間、大きな壁にもぶつかりましたが、生涯仲良くしたいと思える友人にも出会え、地元を離れて色んな経験ができ、大人へと1歩でも成長できたと思っています。無事卒業出来たのは支えていただいたみなさんのおかげです、ありがとうございます。
後輩たちへ、ぜひ自分のやりたいことを貫き通して欲しいと思います。やりたい!という気持ちだけではダメですが、自分の努力、頑張りはどこかで誰かが応援してくれ叶えられると思います。まずはやりたい!というチャレンジから、精一杯もがいてみると案外うまくいきます。かといってキャパオーバーにならず、大人に頼ることも忘れず、頑張っていって欲しいです。
最後になりますが、大学生活を支えてくれたdocomo関係者の皆様、ゆずりは(※)の皆様、児童養護施設の先生方に本当にお世話になりました。ありがとうございました。
また、同期の奨学生のみなさん、交流は1回程度でしたが、毎回レポートをみるたび仲間がいるんだと励みになりました。ありがとうございました。
※ゆずりは:ドコモ奨学金のソーシャルワーカーを担当している団体

H.Oさん
将来の夢:社会福祉士(ケースワーカー)

私は大学生活を振り返り大きく変わったことは、人との関わり方だと思います。
私自身元々コミニュケーションが得意な人間ではなく、新しい人との関わりも避けていたため、友人などは多い方ではありませんでした。大学生活を過ごす上で、高校生に比べてたくさんの人と関わる機会が増え、初めはすごく大変でしたが、時間が経つにつれて人との関わり方も慣れて友達も作れるくらいのコミニュケーション能力は付いたと思います。
しかし、人間関係はとても複雑であるため、私と違うタイプの人たちとの関係づくりは苦労しました。仲が良かった人と関係が崩れることもあり、改めて人との関係の難しさを学ぶことができました。加えて、アルバイトで人に教える立場になったため人間関係の重要性を目の当たりにしました。ただ、私は幸運なことに頼れる人が身近にいたこと、たくさんの人と交流する機会があったので、試行錯誤できる環境がありました。
その結果私は、人と関わる時、相手も私も楽しめるようにコミニュケーションを取ることができれば理想だと考えるようになりました。コミニュケーションにおいて、自分とタイプが違う相手に、自分勝手なコミニュケーションをとると、相手に負担がかかり良い関係性を築けるとは思えません。また、自分が無理して相手のタイプに合わせたとしても、いずれ相手に無理していることが伝わるため、長期的にみると良い関係性とは言えないと思います。なので、自分も相手も楽しめる関係性を築き上げることが大切だと思いました。ただ、ここで私自身大切にしている考え方は「思い通りに人をコントロールしようとしてはならない」ということです。すごく当たり前の事なのですが、人へ教える立場になるとそれを忘れてしまうことがあります。忘れてしまうと相手からすれば、反感を持たせたり、つまらないと感じさせてしまいます。 私は元々自分勝手な人間でしたが、大学生活を得て、まだまだ私自身コミニュケーション能力が高いとは思いませんが、人間関係において今後も大切にしていきたい考え方を持つことができたと思います。
今後、教育業界に就職致しますが、大学生活で学んだ人間関係の難しさに向き合い、たくさんの人と楽しめる人間になります。そして、目標に向かって努力する人たちの道しるべとなれれば幸いです。また、これから大学生活を送る方、送っている方、大学生活を心より楽しんでください。

T.Mさん
将来の夢:臨床検査技師

私の大学生活はコロナの大流行から始まり、例年とは異なる特別な4年間でした。感染症対策に敏感になっている世の中でしたが、リモート授業だけでなく、登校して実習を受けることもできました。特に医療系の実習は日常生活ではできない経験を私に与えてくれました。成績はあまりよくありませんが、無事に卒業することができて安心しています。
それから、私は大学生活で自立した生活を送ることに苦戦しました。夜更かししては朝寝坊することもしばしばあり、先生を困らせていました。しかし、社会人になる前にぐうたらな一人暮らしを経験し、反省する経験を味わうことができて私は幸せ者だと思います。今は決まった時間に寝ることを心がけており、健康的な生活習慣になりました。
就職先は当初の予定から変更してITエンジニアになりましたが、大学で学んだことを少しでも仕事に生かせるよう頑張ります。

N.Mさん
将来の夢:公務員・警察官

私は学生生活を振り返って人との繋がりが増えた4年間の学生生活だと感じました。大学1、2年は特に人と接する機会が少なくなりオンライン授業が主流になりました。大学に在籍しているとあまり感じず不自由な生活を強いられたのでかなり憂鬱な時間が多かったですがそれは後輩の皆さんも貴重な高校生活で不自由な生活を強いられていたため同じだと思います。
人との繋がりが増えたと感じたのは大学2年生の冬辺りからで自分の趣味であるeスポーツの方達との交流が増えたからです。年齢が違う方がほとんどで社会人、違う大学の人、高校生の方などコロナ禍でもeスポーツを通じて多くの親睦を深めることができました。eスポーツでは自分なりに反復練習をして成果を出す。大会にでてプロの選手とトーナメントで戦うことができたなどeスポーツを本気で取り組んだことは部活で柔道をした時と同じで練習と研究で上達したので一生懸命努力することはどのようなことでも自分のためになると改めて思いました。また有志でのeスポーツ大会運営にも携わったのですが大会運営は大変でかなり忙しかったです。人数が限られる中での機材搬入や配信の調整、会場の設営や参加者への案内、呼びかけなどやることは山のようにあり前日から準備して100人規模の大会を開催できたのは学生生活の中で貴重な経験になりました。
また一人暮らしを大学2年生の冬に始めたのですが自炊が大変で当たり前にご飯がでてくることにとても感謝し、体調が崩れて病院に行くのが大変な時は身近に頼れる人がいることにも感謝しなければいけないと思いました。
今後の進路は社会人です。アルバイトは長く続けていましたが社会人として働くのは自分自身心配性なためとても緊張と不安が入り乱れていますが北陸を離れて神奈川で心機一転頑張りたいと思っています。
後輩のみなさんには時間が多く取れる今しかできないことに邁進してできるだけ多くの人と関わってください。MCFの皆さんには支援して頂きお世話になりました。本当にありがとうございました!

M.Mさん
将来の夢:中学校の英語教師

大学生活4年間を振り返って、思うことはたくさんあります。楽しいこと、悲しいこと、後悔したこと、色々なことがありましたが、4年という歳月はあっという間に過ぎ去ってしまいます。中でも最も良かったと感じることは、4年間で卒業できたことです。
大学入学年度、新型コロナウィルスの流行に伴い、初年度の授業は完全オンライン型という人生初の形式での授業が行われました。なかなかオンライン授業という環境に慣れない私は、多くの単位を落としていました。当時は単位のシステムをあまり理解していなかったので、少し楽観視していました。2年次になると、一部の授業が対面形式に切り替わり、初めて他の学生と顔を合わせました。昨年度の取得単位の話題になり、ようやく自分の悲惨な状況を理解しました。一時は留年を覚悟しましたが、幸い、3年次、4年次で卒業要件の単位数を取り終えることができました。
また、専攻していた英語以外の分野にも興味を持つことができました。入学前は、英語だけを学ぶと考えていましたが、選択科目にはワード・エクセル等のオフィスソフトのスキルを身に付ける授業、経済学、会計学といった社会で役立つ知識を得ることができる科目があり、再び学ぶ楽しさを実感できました。
思い残したこともいくつかありますが、充実した大学生活を送ることができたと思います。 何より、大学生活を送ることができたのは、退園後も応援してくださった児童養護施設の職員さんと、モバイル・コミュニケーション・ファンド様のご支援があったからです。大学進学の機会を与えていただいたこと、4年間支えていただいたことを心より御礼申し上げます。

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