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ドコモ市民活動団体助成事業

公募による市民活動団体への活動資金の助成事業

Activity Report

『NPO法人 おおいたNPOデザインセンター』様大分県 / 助成金額:650,000円

目録贈呈の様子

活動名

不登校生のスキルアップカフェと学校復帰体験事業

概要

大分県大分市にある民間フリースクール「ハートフルウェーブ」に通う中高生の子どもたちが、社会との接点や人間関係を持つため、交流カフェの運営を自主的に手伝いながらコミュニケーション力を磨きます。また、同じフリースクールとの交流で、生徒は自分たちの置かれた立場を感じることもでき、春休みなどに行う学校復帰体験(合宿形式)で、学校施設に近い環境を整え、教室での勉強雰囲気や先生との対面で緊張感を味わい、学校復帰への支援を行います。

中間報告
スキルアップカフェおもてなし

中間報告

201709/21

NPO法人 おおいたNPOデザインセンター 中間報告(2017年2月17日 現在)

[活動に至る背景]

スキルアップカフェ・・昨年からのコミュニケ―ションカフェ(不登校生が自らメニュー検討と調理をして、大人の来客をもてなしコミュニケーションを図る)の延長で、材料の買出しやもてなしの工夫をさらに磨くためのカフェ体験であり、社会へ出るためにも何か職業スキルを持たないといけないとのことで始めた。

学校復帰体験・・不登校生の中で、学校の雰囲気(教室や先生との接触)が苦手で不登校になった生徒も多いことから、実際学校での教室の雰囲気に慣れていただき、学校復帰への足掛かりとなる体験を行なう。

[活動状況]

スキルアップカフェ・・11月から1月末までに6回開催済み。そのうち2回部外で同じ不登校生を対象としたイベントでお菓子作りを実施。ほかは通常の大人をおもてなすカフェ。不登校生徒自らメニュー考案は引き続き実施、前日買出しから調理して味などOKが出て本番の日を迎え、朝から仕込み・調理をし、マットや箸置きなども手づくりで作製し接客する。

毎回5~6人のグループで、当日リーダーを決めて役割分担ですすめていく。来客の大人からは好評を得ている。

学校復帰体験・・3月春休みに直川中学校を借りることができ、2月末から参加者募集に入る。教師ボランティアも募集中。

[成果(アピールポイント含)と反省点]

スキルアップカフェ成果・・生徒たちの協調性が生まれだした。これまで自分のことしか考えられなかったのが、大人への接客をしないといけないと感じ始め、グループの中で誰かが作業がうまくいかなくなると、それをフォローする態度が見られるようになった。

カフェのリピーターの方の意見:「ますます居心地がよくなった。」「一緒に過ごせて楽しかった、感謝。」「子どもたちがどんなふうに大人を思っているのか聞きたい。」など不登校生の成長がうかがえる一言をいただいた。

反省・・また、やはり平日昼間にカフェに参加してもらう団体の確保が困難であり、子どもたちのためにも新しいグループを招きたい。

民間フリースクールとの協働での事業であるため、実施に対する情報共有がときどき遅れることもある。他県とのフリースクール交流会を早急に企画する。

学校復帰体験は運よく実際の中学校を借りることができ、一日のスケジュールもそこの時間割のとおりに実施する予定である。各授業課目ごとに、現職の先生にも協力してもらう予定である。

この事業を通じて、学校や教育委員会との連携も取れるようになり、支援者ネットワークの広がりで不登校生に対する支援がさらに進んでいると実感している。

  • スキルアップカフェおもてなし
  • スキルアップカフェ調理
  • スキルアップカフェキャンプお菓子づくり
  • 学校復帰体験会場直川中学校
終了報告
NPO法人 おおいたNPOデザインセンター 終了報告の写真

終了報告

201803/22

NPO法人 おおいたNPOデザインセンター 終了報告

[解決したかった現状と課題]

フリースクールに通う生徒たちは、同世代や大人たちとのコミュニケーションを図る機会が少なく、またその能力を試す場所もない。学習以外でも将来に向けた技能スキルを一つでも身につけるための機会の提供が必要とされる。また、学校に戻りたくても、教室などその雰囲気に馴染めずに行けない生徒もいる。そんな生徒のために実際の学校で教室授業の雰囲気を作るなどの、学校に戻れる機会づくりも必要である。

[活動内容]

・スキルアップカフェ:地域や教育関係者、NPOなどフリースクール協力者となる社会人グループを招き、生徒が自ら考案したメニューの買い物いや調理を行い、もてなしながら会話をすすめるコミュニケーション力の向上を図った。

・学校復帰体験:夏と春休みの2期に学校施設を活用して、教室での勉強の雰囲気や、先生との対面で緊張感を味わう、学校復帰にむけたカリキュラムを提供した。また、他地域のフリースクール交流体験も実施した。

[活動成果]

・スキルアップカフェ:実施回数20回、述べ383人が参加、場所:フリースクールおよび公民館

・学校復帰体験春休み:平成29年3月26日(月)27日(火)28日(水)、場所:佐伯市立直川中学校

・学校復帰体験夏休み:平成29年8月9日(水)~10日(木)、場所:大分市立上野ヶ丘中学校

・福岡県行橋市・福岡市のフリースクールとの体験交流会:平成29年7月13日(木)

[工夫したポイント]

学校復帰体験は、教育委員会に相談したり協力してくれる校長先生に掛け合い、実際の校舎を借りることが実現した。また、授業自体も学校のカリキュラムにあわせ、現役の教員の方に協力していただくことができた。

[活動の反省点]

・スキルアップカフェは、生徒の体調や通学の状況により少数になったり、定例的に実施できなかった部分があった。

・学校復帰体験では、教育委員会の後援承認が遅れたり、県・大分市・佐伯市など行政の適応指導教室に通う生徒に参加の呼びかけを行ったが、参加が思わしくなく、もっと早期に信頼関係を築き対応すべきだった。春休みの開催は気候的に良かったが、夏休みの開催は猛暑が続き、生徒の健康管理・熱中症対策も必要であった。

[今後の課題・展望]

・スキルアップカフェについては、生徒のやりがいにつながり、参加者から好評を得ているので、寄付をもらいながらでも毎月1回程度行えるよう調整し、実施していきたい。

・学校復帰体験は、会場確保と先生の確保がやはり課題となる。しかしながら、今回協力してくれた先生の方々が「この取組はすごくいいし、楽しい!」と言ってくれており、その方々とネットワークを組み、参加費をもらう仕組みを継続していきたい。

  • 春休み学校復帰体験
  • 夏休み学校復帰体験
  • フリースクール交流視察
  • スキルアップカフェ
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