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ドコモ奨学金

社会的養護出身者に対する経済的支援事業

Activity Report

修学報告

202204/19

2020年度ドコモ奨学金: 3期生 2021年度後期修学報告

N.Uさん
将来の夢:中学校の教師

大学2年生の後期、私は突然朝が起きれなくなりました。気持ちは起きているのですが身体が起きません。思い返してみれば2年前施設から一人県外に進学し、今までいつも家に帰ればいた頼りになる大人が近くにいない、初めての土地、初めての一人暮らしに私の身体は少しずつ気づかぬうちに疲れてしまったのだと思います。風邪薬を飲めば何とかなるだろうと思い無理やり身体を起こして、学校の準備をしてバスに乗ると急に目の前が真っ暗になり私は倒れました。病院に行くと「少し休みましょう」と言われました。そこから私は約4か月間、学校やアルバイトを休み、療養に専念しました。その期間は家にいることが多く、正直何もしていません。洗濯物、料理、掃除といった今まで普通にできていたことができなくなりました。何もしていない時間に「周りの子たちは学校に通っているのに、なんで自分はいけないんだ」と罪悪感がありました。こんな自分が嫌になったときもありました。
そんな時に成人式がありました。久しぶりに地元に帰ると、友人や施設の職員が温かく出迎えてくれ、私を応援してくれる人がいることに気づくことができました。施設の先生、ゆずりはやMCFの方がお話を聞いてくれ、これからについて前向きに気持ちを整理することができました。そこから復学に向けて体調管理や自分ができることを増やしていき、この春から無事3年生に進級することができました。3年生前期の抱負は「学校に行く」です。普通だと思われるかもしれませんが、自分の許容範囲で、無理をしないことを目標に、今は1日2コマ程度ですが少しずつ毎日学校に通っています。
次は学校に行って楽しかったことやできるようになったことを報告できればなと思います。これからも支援をよろしくお願いします。

H.Oさん
将来の夢:社会福祉士(ケースワーカー)

私は大学で福祉系の学部に在学しております。2年生の後期授業では、主に社会福祉学について学習しておりました。社会福祉学とは、一般家庭よりも貧しい家庭、病気がある人などを社会で活躍できるように支援していく学習です。授業形態は多くの講座はオンデマンドで行われ、一部少人数講義では対面で行われました。オンデマンド授業では、期間中に動画を観てレポートを作成し提出して出席をとります。そのため、講義についての本やYouTubeなどを活用するとレポート作成が捗りました。
生活面では、平日2回程ホテルアルバイト、休日に少年サッカーチームのコーチをしております。基本的にオンデマンド授業のため大学に行く日が少なく、アルバイトが大学の授業に影響することはあまりありませんでした。また、アルバイトはお金を稼ぐこと以外に、同年代との交流ができたり、一般常識を学ぶことができました。少年サッカーチームのアルバイトでは、練習計画を作成することで教育方法を考える機会になりました。練習計画通りに進まないことや改善案も見えてくるため難しいですが、子どもたちが楽しそうに練習してくれることはとても励みになります。
まだまだ至らないところが多いですがこれからご支援よろしくお願い致します。

S.Tさん
将来の夢:トータルビューティースタイリスト

2年生の後期は主にコンテストが多くまた学内では1年間の集大成を披露するコレクションがありました。あるコンテストでは昔から絵が得意な事もあり高校生の時デザイン科だったので、その芸術センスと美的感覚を活かしてイラストレーション部門で特別賞を受賞しました。また学内のイベントでもイラストが1位に入賞もしました。
学内のコレクションでは各自自分自身でモデルをスカウトして、そこから衣装を一から作りメイクとヘアーアレンジをする事をしました。一から何かを作り上げる事は今までに無かったので自分の成長の一歩になったと思います。
ですが体調不良などが少し続き授業に遅れをとってしまっていたので、そこでの巻き返しが大変でプレッシャーがかかり、少し落ち込んでしまう日もありましたが、少しずつ巻き返し自分のペースでまた勉強に励めるように頑張ろうと思います。

T.Mさん
将来の夢:臨床検査技師

2年の後期は対面の授業がほとんどで学校に通うのが当たり前になり、定期試験は全て対面になりました。どれも覚えることが多い科目なので大変でした。検定試験も定期試験の日程と重なり、試験の成績は悪くなってしまいました。卒業までに上手く計画立ててこなせるようになろうと反省しています。その後は3ヶ月に及ぶ集中実習期間があり、月から土までの実習が続く時もありました。後半の方では友達らの表情にも疲労が浮かび、毎日寝足りないと感じていましたがなんとか終えることができました。
生活面では、忙しかったこともあり朝起きる生活が定着しました。今まではだらしなく授業のない日は昼に起きることもありましたが、日曜でも朝に目覚めるようになりました。また、学食に行く頻度が増えたので、今まで自分の食生活が杜撰で栄養バランスの偏りを感じていましたが、いろんな料理を食べることができています。歩くことも増えたので以前より健康的に過ごせています。

N.Mさん
将来の夢:公務員・警察官

私は後期の生活は一人暮らしの準備等を進めていました。一人暮らしに必要な家具家電を購入してどの間取りの部屋にするかなどを検討していました。一人暮らしをする準備が12月に整い、12月下旬から一人暮らしを始めました。最初は施設で生活していたため洗濯や掃除などはできましたが、お金のやりくりや自炊が慣れずに苦労しました。現在は慣れて生活が安定してきました。最近の趣味はeスポーツのタイトルをプレイして大会などで腕を競い合うのが私の趣味です。
学生生活は様々な単位を取り、民法やマクロ経済学、ミクロ経済学などを学びました。マクロ経済学やミクロ経済学では人の購買意欲の理由がわかりました。私はゼミで他の学生がパワーポイントを用いた発表を見て、前期の頃から興味があったIT分野について詳しく勉強したいと感じました。ITが専門のゼミに興味が出てきたのでITが専門のゼミに今年の春から入ることにしました。
二年の後期が終わり三年生からは就活が始まるので私は前期の間にITパスポートの資格を取ろうと思っています。ITパスポートは情報技術の知識等を身についたかを試す国家資格でITの分野で就職を考えている私には必要な資格だと思いました。三年生からの就活に向けてMCF事務局やゆずりはの皆さん、支援や相談等お願いします。

M.Mさん
将来の夢:中学校の英語教師

2年生の後期、あっという間でした。
この半年間で特に成長したと感じることは、リスニング力の向上です。毎日洋楽を聴き、英語のラジオを聴き、なるべく英語に触れる機会を増やしました。授業で行っていたリスニングのテストも前期と比べ、スコアが高くなり、自身の成長を実感することができました。最近はYouTubeで英語を母国語とするネイティブスピーカーの動画を視聴し、全てではありませんが大まかな内容は理解できるようになりました。やはり、自分の努力に対して結果が出てくるととても嬉しいことでモチベーションにも繋がり、改めて英語が好きで、これからも頑張ろうと思えます。
話は変わりますが、2年生が修了したということは、4年制大学に通う私にとっては、大学生活の半分が終わったということです。加えて、成人になりました。これは私の大学生活、人生において重要な節目であると感じます。短期大学、専門学校に通っていた友人は社会人になり、私が学生でいられる時間も残りわずかなんだと強く実感しました。
入学時からずっと、新型コロナウイルスの影響で理想の大学生活を送ることはできず、今のままでは、たくさんの後悔を抱えたまま卒業してしまうと思います。私が社会人になった時、大学時代に得た知識、得たことが武器になり、後悔の無いよう残りの2年間、勉学・生活共に充実させたいと思います。

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