活動報告Activity Report
活動報告
202602/28
生物多様性保全活動に参加しました。
― ドコモ泉南堀河の森 ―
2026年2月28日 ドコモ泉南堀河の森にて、生物多様性保全活動に参加しました。
「ドコモ泉南堀河の森」は、NTTドコモが大阪府泉南市で2000年から保全活動を続けている里山で、環境省の「自然共生サイト」に認定されている貴重な森です。20年以上にわたり継続的な保全活動が行われてきました。
今回は、134回目の生物多様性保全活動に、ドコモ奨学生5名が参加させていただきました。
活動をはじめる前に、ドコモの生物多様性保全活動にご協力いただいているNPO法人ホールアース自然学校の松尾様より、生物多様性や里山についてのレクチャーを受け、自然と人との関わり方について深く学ぶ機会となりました。その中で、「人の手を入れずに守られる原生林とは異なり、里山は人が適度に手を加えることでその豊かさを維持している」というお話がありました。
人と自然が程よく関わることで環境が守られ、保全活動があってこそ美しい自然が維持されていることを、参加者一同あらためて知ることができました。
当日の活動内容
当日は、森林保全活動、沢筋の整備活動、エコスタック作り、森の動物観察など複数の活動項目があり、学生たちは2チームに分かれ、森林保全の現場を実際に体験しました。
森林保全活動(歩道整備・下草刈り)
道の整備を行い、日光が適切に差し込むための下草刈りに取り組みました。
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険しい斜面を登って往きます -

階段の木枠を作成
沢筋の整備活動(小川の整備回復・止水域の回復)
枯葉や泥・石などで塞がっていた小川の流れを整え、水が滞留し生き物のすみかとなる"溜まり"を回復させる作業に挑戦しました。
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Before
溜まりも浅く、石や泥で覆われてます -

After
溜まりを深く掘り、崩れないよう石を積んでいます
参加した奨学生の声
今回の参加した奨学生メンバーのほとんどは、森林保全に関わるのが初めてでしたが、「また参加したい」「もっと学びたい」という声があがるほど、意欲的に活動に取り組んでいました。また、ドコモ社員の皆さまやドコモOB・OGの皆さまと交流する機会にも恵まれ、大変貴重で有意義な経験となりました。
参加学生のレポート
5期生 C.Kさん
2026年2月28日(土)に開催された「第134回ドコモ泉南堀河の森 生物多様性保全活動」に参加しました。活動時間は10時から15時までで、堀河の森の自然を体感しながら、生物多様性の保全を目的とした活動が行われました。
今回の活動では、森林保全活動(歩道整備・下草刈り)、沢筋の整備活動(小川の整備回復・止水域の回復)、オオムラサキ保全活動(落ち葉だまり作り)、エコスタック作りや森の動物観察など、さまざまな活動が行われました。その中で私は主に沢筋の整備活動に参加しました。
沢筋の整備活動では、小川の流れを整えたり、止水域を回復させるための作業を行いました。実際に作業をしてみると、水の流れを少し整えるだけでも環境が変わることを感じ、水辺の環境を守るためにはこのような地道な作業が大切なのだと学びました。
また、活動の中では野生動物を観察するための定点カメラの映像を見る機会もありました。映像にはイノシシが映っており、幼い頃にウリ坊を見たことはありましたが、成体のイノシシを見るのは今回が初めてでした。さらに、定点カメラでアオバズクの姿も確認することができました。実際にアオバズクの巣を見ることもでき、森の中で多くの生き物が生活していることを実感しました。
今回の活動を通して、森林や水辺の環境を人の手で整備することが、生物多様性を守るうえで重要であることを学びました。また、実際に野生動物の存在を知ることで、自然環境の大切さをより身近に感じることができました。
自然と向き合いながら活動に取り組むことで、環境を守ることの大切さについて改めて考える良い機会になりました。また、このような活動を通して自分自身の視野も広がり、人として少し成長することができたのではないかと感じています。
最後に、このような貴重な体験の機会を設けてくださった関係者の皆様や、活動を指導してくださった方々に心より感謝申し上げます。今回の経験を今後の学びや生活にも生かしていきたいと思います。
8期生 K.Sさん
保全活動に参加させていただき、ありがとうございました。
里山の開拓や、小川の整備など、非日常的な体験ができ、とても勉強になりました。
初めての経験だったため、最初は不安もありましたが、優しく教えて貰えて楽しむことができました。
多くの人の手によって自然が守られていることを知り、コツコツ積み上げることの大切さを学ぶことができました。
今後もこの活動があったらぜひ参加させていただきたいです。
貴重な体験をありがとうございました。
8期生 D.Hさん
今回、初めてドコモ保全活動に参加しました。参加にあたり、企業等による森林づくりの意義について改めて考えてみました。
近年、企業による森林づくり活動の実施箇所数は増加しており、令和6(2024)年度は2,002か所で、平成16(2004)年度の493か所と比べると、20年間で大きく増加していることが分かります(林野庁)。この背景には、企業が利益追求に加え、社会的責任を果たす主体として評価され、CSR(企業の社会的責任)を経営に位置付ける動きが進展したことが要因の一つと考えられます。
企業の森林づくり活動は、地域社会との信頼関係を築き、持続可能な経営を進める上でも重要な役割を担っていると考えられます。さらに、ドコモ泉南堀河の森は環境省の「自然共生サイト」に登録されており、「30by30」や「ネイチャーポジティブ」といった国際的な目標にも貢献しています。
こうした企業による森林づくりの意義や国際的な目標との関係を踏まえながら、実際に泉南堀河の森がどのように管理・保全されているのかを現地で学びました。
「生物多様性とは?」について考えるとき、生物多様性には大きく3つあります。それは、遺伝子の多様性・種の多様性・生態系の多様性です。しかし近年、これらの多様性は失われつつあります。その原因として、大きく4つの危機があります。1つ目は、開発などの人間活動による危機です。2つ目は、自然に対する働きかけの縮小による危機です。3つ目は、人間によって持ち込まれたものによる危機です。4つ目は、地球環境の変化による危機です。例えば、1つ目と4つ目の危機には、海辺を埋め立てて工場を建設することや、地球温暖化によって気温が上昇することなどがあります。また、2つ目と3つ目の危機については、今回のドコモ泉南堀河の森での保全活動を通して、改めて実感することができました。
泉南堀河の森では、1999年から管理・保全活動が始まったそうです。社員の方のお話によると、当初は木や草が生い茂り、森の中に十分な光が届かない状態だったといいます。しかし、間伐や下草刈りなどの継続的な整備を行ったことで山に太陽の光が差し込むようになり、環境が大きく改善しました。
その結果、準絶滅危惧のオオムラサキや絶滅危惧Ⅱ類のニホンヒキガエルといった生き物が生息できる環境が整い、さらに水辺の環境も改善されたことで、多様な生物が暮らせる豊かな森へと回復しました。
このことから、自然はただ放置するのではなく、適切に人が関わり、守り育てることで本来の姿を取り戻すことができるのだと学びました。
さらに、泉南堀河の森では、ただ管理や保全を行うだけでなく、「将来どのような森にしていくのか」という明確な目標を立てて取り組んでいました。森林をゾーニングし、それぞれに目標林型を設定して管理している点がとても印象的でした。具体的には、マツタケの発生を目指すアカマツ林ゾーン、水辺の生態系を守り育てる水辺ゾーン、生き物の餌資源となるエノキやクヌギなどの落葉広葉樹ゾーン、そして安定した環境をつくる常緑広葉樹ゾーンの4つに分けて整備が行われています。
このように、単に森林を「管理する」のではなく、「どのような姿を目指すのか」という未来像を描きながら取り組むことは非常に重要だと感じました。目標があることで活動の方向性が明確になり、関わる人々も目的意識を持って取り組むことができます。また、森の未来を想像しながら活動することは、保全活動をより前向きで、わくわくするものにしていると感じました。
私は森林保全活動班として古道整備を担当し、初めて山の中に道をつくる作業を体験しました。大変な作業ではありましたが、とても楽しく、やりがいを感じました。ドコモの社員の方々が優しく丁寧に作業手順を教えてくださり、安心して取り組むことができました。
今回の活動を通して強く感じたのは、これまで多くの人々が活動を継続し、想いを受け継いできたからこそ、今のドコモ泉南堀河の森の姿があるということです。森林は50年、100年という長い時間の中で育まれていくものであり、その豊かな環境を守っていくためには、一時的な取り組みではなく、持続的な管理と継続した努力が必要であると学びました。
これからも森林や林業について積極的に学び、自分にできるかたちで自然と関わり続けていきたいと強く思いました。ありがとうございました!
8期生 U.Tさん
「ドコモ泉南堀河の森」での非日常的な体験を通して、環境に対する意識が大きく変わりました。最初は何のための活動なのか、何を目標としているのか曖昧な状態でしたが、レクチャーを受けてしっかりと理解を深められたと思います。多くの自然に囲まれながら行う活動はとても魅力的で、私たちの活動が里山的な自然を守るひとつになっていると実感でき、とてもやりがいを感じました。
具体的に私は、池の整備や拡張をしました。池に深さを出し、生物が隠れやすいような住処になるように意識して掘りました。ボランティアに参加している他の方々に「石を敷いたり、草を浮かべたりするといいよ」とアドバイスをいただいたので、知識のない私でも順調に作業を進めることができました。その他にも、山頂につながる道の足場を作ったり、生物の住処となるような家を作ったりする作業がありました。どれも体力が必要でしたが、みんなが張り切って取り組んでいる姿を見て、私ももっと頑張ることができました。作業を分担し一丸となって進めたので、より早く目標とする森の環境に近づいたように思います。
野生動物の姿を捉えた映像では、普段目にすることのない様々な種類の動物が映っており、身近に動物たちが生息していることに驚きました。野生動物は人間の森林開発や環境破壊などによってどんどん生活範囲を削られていることを知り、もっと動物たちが暮らしやすい環境を整えなければならないと感じました。
このボランティアに参加して、他の参加者の方々が気さくに話しかけてくださったり、助言をくださったりしたおかげで、楽しく学びながら活動することができました。今まで環境を守りたいという思いは常にありましたが、このような活動に参加したことはありませんでした。だからこそ、実際に行動に移すという大きな一歩を踏み出せたことが何より嬉しく思います。また、地元のボランティアの方々の思いを聞いて、この歴史ある「ドコモ泉南堀河の森」の環境保全活動を継承していきたいという気持ちが強くなりました。自然環境や動物たちについて考える良い機会となったので、これからもこのような活動があったら積極的に参加したいと思います。
8期生 G.Hさん
今回、生物多様性保全活動に参加し、普段なかなか体験することのない里山の自然に触れることができました。僕は、山の階段作りや川の整備などの作業を体験しました。大きな石をどかしたり、シャベルを使って砂利を動かしたりするなど、普段あまり経験しない作業を行いました。
作業は想像していたよりも体力を使い、疲れましたが、その分達成感もあり、楽しく活動することができました。自然の中で体を動かすことで気持ちもリフレッシュでき、普段の生活では味わえない貴重な時間になったと感じました。また、山の頂上へ向かう道はとても険しかったですが、頂上から見た景色はとてもきれいで印象に残っています。自然の中で活動していると、子どものころに遊んでいたときのような感覚を思い出し、遊び心をくすぐられるような気持ちにもなりました。
さらに、他の参加者の方々とも交流しながら作業をすることができ、とても楽しい時間を過ごすことができました。
今回の活動を通して、自然と人との関わりや、生物多様性を守ることの大切さについて考える良い機会になったと思います。今後もこのような活動に関心を持ち、自然環境について学んでいきたいと思います
最後に
今前日まで雨が降っており天候の心配もありましたが、作業中には晴れ間も見え、2月にもかかわらず、汗をかきながらの活動となりました。
今回の活動を通して「ドコモ泉南堀河の森」は多くの人々が関わり、少しずつ手をいれ大切に育ててきた森であることを体験し、知ることができました。
ドコモCS関西 サステナビリティ推進部の秋田様をはじめ、保全活動の運営の皆様、当日ご指導いただいた皆様にこの場を借りて改めて御礼申し上げます。
今回の体験が、参加した学生たちにとって持続可能な未来を考えるきっかけとなれば幸いです。


