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ドコモ市民活動団体助成事業

公募による市民活動団体への活動資金の助成事業

Activity Report

『NPO法人 兵庫盲ろう者友の会』様兵庫県 / 助成金額:500,000円

目録贈呈の様子

活動名

盲ろう児支援についての学習と支援者、関係者との連携推進

概要

有名なへレンケラーは、サリバン先生の教育で言葉を獲得し、素晴らしい功績を残しました。しかし、盲ろう児の教育は、その後引き継がれることがなく、多くの盲ろう児は適切な教育を受ける機会をもたないままに過ごしています。兵庫盲ろう者友の会は、さまざまな機関と連携し、盲ろう児支援を行うとともに、盲ろう児の存在とその置かれている状況を多くの方々に知っていただく機会を作り、盲ろう児が社会の中で生き生きと希望を持てる社会作りに貢献していきます。

中間報告
一緒に勉強!

中間報告

201709/21

NPO法人 兵庫盲ろう者友の会 中間報告(2017年2月14日 現在)

[活動に至る背景]

盲ろう児(先天性または言語を獲得する前に目と耳に重複の障がいをもつ)とその家族と支援者が連携して、盲ろう児の生育環境を整えることで盲ろう児が豊かに成長することを支援する。具体的には、家族、支援者が盲ろう児の支援について学ぶ機会を提供する。家族が集い、悩みを出し合える場を提供する。関係機関と連携をする。家族の孤立感を解消し、将来に希望が持って盲ろう児と接することができることを応援したい。

[活動状況]

企画会議を開き、それをもとに保護者と一緒に会議を開き、要望なども聞いた。

10月にイルカ体験、2家族の参加により、交流しながら体験した。体験前の着替え、レクチャー、体験、パーク内での遊具遊びなどをし、解散した。

今後、専門の先生をお招きし、相談会、関係者への学習会などを予定している。

[成果(アピールポイント含)と反省点]

盲ろう児は、体験することが大切である。その中で、初めてイルカ体験を実施した。当日は、支援の方法等、保護者との日常関わりなども見ることもでき、支援者として取り入れる部分もたくさんあった。また、保護者も支援者との関わりをみての気付きもあったようだ。最初は、何が起こるのかが不安で、支援者の手を力強く握りしめていたが、意図的な関わりにより、だんだんと支援者との関わりにも慣れ、またイルカ体験の流れも把握できると、触ってみようという気持ちが起こり、チャレンジできた。事前に、ご自宅でイルカ体験をすることを伝えてもらうことにより、盲ろう児は、今日は何をするのかはわかっており、体験終わった後は、「もうこれで僕はやることをしました。いいでしょI」と支援者に意思表示身振りの中から表示していた。翌日には、学校でイルカ体験のお話を学校の先生に伝えることができ、満面の笑顔を見せていました」と保護者から報告もらった。

このように、新しい体験の中での、支援者との関わりを通して、支援者との信頼関係を築きあげていくことの重要性、また、自分からの発信や支援者からのフィードバックは重要であると感じた。継続しての支援も大切である。

行事を企画するにあたっては、行事等の関係者や保護者の方、学校の日程調整がなかなかつかないのが現状である。盲ろう児が、自宅から一人で出かけて、自宅に戻れるような支援ができれば良いのではと感じた。

  • 一緒に勉強!
  • いよい体験!教えてね!
  • 触るよ、見ててね!
  • チャレンジ、1,2の3!
終了報告
NPO法人  兵庫盲ろう者友の会 終了報告の写真

終了報告

201712/26

NPO法人 兵庫盲ろう者友の会 終了報告

[解決したかった現状と課題]

重複に障がいをもつ盲ろう児については、専門の機関や専門相談の場がない。学校の進路選択においても、専門的な対応が望めないまま、多くの盲ろう児は、知的障がい枠での受け入れとなっている。全国の20歳未満の盲ろう児の数は178名と大変少なく、周囲に同じ悩みを相談する相手がなく孤立している。コミュニケーションが成り立ちにくい盲ろう児の支援は難しく、より深い関わりと学習の必要性を感じている。

[活動内容]

①事務局ミーティング 場所:団体事務所

学習会企画、交流会企画

②家族懇談会・相談会

③盲ろう児・者の交流会

④専門家を招いての相談会と学習会

⑤ビデオ学習会

[活動成果]

①家族懇談会:2016.10/23:盲ろう児2人/家族5人/支援者4人

②家族懇談会・相談会 :2017.3/23、24:盲ろう児2人/家族2人/支援者6人

③盲ろう児・者の交流会:2017.5/20:盲ろう児・者9人/支援者15人

④専門家を招いての学習会:ビデオ学習会/2017.7/16、17/学習会21人、ビデオ学習会29人

[工夫ポイント]

盲ろう者と支援者が、学校訪問をして支援者学習会のチラシを配布するなど、啓発もかねての行事案内をすることができ、今後の関係づくりができた。

[活動の反省点]

・専門家の先生と盲ろう児・家族、支援者の日程調整がつかず、当初予定していた日程の変更に翻弄してしまった。学校関係者へのチラシ配布は、行政や教育委員会などに依頼したが、関係者のもとにチラシが渡らないことが分かった。

・今後の案内方法などについて工夫が必要であると分った。

・家族懇談会・相談会では、相談は出来たが、もっと落ち着いた場所で個人相談をしたかったとの意見もあり、場所の設定を考慮すべきと考えた。

[今後の課題・展望]

専門家の先生を招いての学習会では、学校関係者(教師)に参加していただき、現場での支援の方法などの悩みを聞くことができた。今回の学習会で、今後の学校での支援に役立つとの感想をもらい、関係者同士のつながりもでき、今後の支援への在り方と方向性が確認できた。また、兵庫盲ろう者友の会として、継続支援が必要である。盲ろう児のご家族からも今後も関係者学習会を続けてほしいと要望を受けたが、資金面などの問題もあり、今後の課題としたい。

  • 学習会 かき氷体験
  • 関係者学習会   
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