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ドコモ市民活動団体助成事業

公募による市民活動団体への活動資金の助成事業

Activity Report

『NPO法人 高知こどもの図書館』様高知県 / 助成金額:500,000円

目録贈呈の様子

活動名

子ども 本 未来 ~子どもという希望のために~

概要

高知こどもの図書館は日本で最初のNPOが設立・運営する図書館として、本の閲覧や貸出しといった本来業務だけでなく、すべての人に開かれた図書館の利点を活かし、多様な活動~絵本の読み聞かせ、折り紙教室、コンサート、大人や妊婦の方を対象とした講座などを行います。
これら活動を通じて、本の世界に遊ぶ楽しさを届けるとともに、異年齢の子どもたち同士、あるいは子どもたちと地域の大人たちとの交流の場所を提供します。

中間報告
こども折り紙教室

中間報告

201709/21

NPO法人 高知こどもの図書館 中間報告(2017年2月11日 現在)

[活動に至る背景]

高知県は共働きの家庭が多いが、それが経済的余裕には結びついていない現状がある。経済的理由から、文化的なイベントに参加する機会に恵まれない子どもたちは多い。

放課後、両親が帰宅するまでの時間を児童クラブで過ごす子どももいるが、定員等の問題からすべての子どもが受け入れるわけではない。また、国立の小学校では児童クラブは実施されてはおらず、これらの子は、家族が帰宅するまで、家で一人で過している。すべての人に開かれている図書館の利点を活かし、子どもたちの居場所の提供や親子を対象としたイベントなどを実施することにした。放課後の子どもたちへの対応のため、理事や有償のボランティアの配置を行うことにした。

[活動状況]

・週2回の放課後の3時間、有償ボランティア等で図書館に訪れた子どもたちの見守りや遊びの相手、読み聞かせなどを実施。

・毎月第一土曜日にこども折り紙教室を開催。9月~1月の参加者は計77名。

・毎月最終水曜日に乳幼児と保護者を対象としたわらべ歌遊びや読み聞かせの会「くすくす広場」を実施。講師は元保育士の方。9月~1月の参加者は計75名。

・妊婦さんとその家族を対象に、子育てと絵本についてや、ごく小さい人に読むのに適した絵本の紹介「ちいさいたね」を9月~11月に3回実施。参加者は計22名。

・地元の音楽家の方による演奏と本の読みきかせのコラボ企画「本とともだちコンサート~11ぴきのねこ~」を12月11日に開催。参加者62名。

[成果(アピールポイント含)と反省点]

・放課後、家に帰ってからでないと他施設に寄ることを禁じている学校がある。図書館に来ることについて、保護者や学校の理解を頂くことが必要である。学校の代休日に大勢の子どもが図書館で過ごすこと何度かあり、それに合わせ人員の配置を臨機応変に対応している。

・こども折り紙教室には子どもたちだけでなく、近隣に住む高齢者方の参加もある。子どもたちが自然と地域の方と知り合う機会や交流の場にもなっている。

・くすくす広場は、わらべ歌や絵本を親子で楽しむとともに、赤ちゃんを連れて気兼ねなく外出を楽しむことのできない母親の憩いの場にもなっている。

・「ちいさいたね」は3回連続講座として設定した。各回それぞれ好評であったが、3回連続の参加は少なかった。妊婦の方の状況と、こちらの講座内容にずれがあるのではないかと考え、内容や実施時間、広報の方法等について再検討した。この反省をもとに今後、内容等を改めた講座を実施予定である。

・「本とともだちコンサート」は、低料金(3歳未満無料、3歳~中学生100円、大人500円)で本格的なコンサートを楽しむことができると好評である。子どもたちが飽きずに生の音楽を楽しんでもらうため、演奏者の協力と詳細な打合せが必要である。幅広いジャンルの音楽を楽しんでもらえるよう、取り組みたい。

参加者の少ないものもあるが、活動の全般を通じて、多くの方たちに安心安全な子どもの居場所として、図書館が周知されてきた。

  • こども折り紙教室
  • ちいさいたね
  • 本とともだちコンサート
終了報告
NPO法人 高知こどもの図書館 終了報告の写真

終了報告

201803/22

NPO法人 高知こどもの図書館 終了報告

[解決したかった現状と課題]

下校後の放課後児童クラブ(学童保育)はあるが、クラブ担当の人員の確保が難しい学校もあり、すべての子どもたちの受け入れはできておらず、図書館近隣の国立小学校では実施されていない。また、経済的理由から塾や稽古事、様々な芸術活動の体験が困難な子どもは少なくない。図書館として可能な芸術体験の提供や、すべての人に開かれている図書館の利点を活かし、異年齢の子どもたち同士や地域の大人たちとの交流の場を提供したい。

[活動内容]

①週2回程度、放課後、本の広場に2名を配置して子どもたちが心地よく過ごせる場を提供

②毎月第1土曜日こども折り紙教室

③毎月最終水曜日に乳幼児と保護者を対象としたわらべ歌と読み聞かせ

④毎月最終日曜日に幼児~小学生を対象に読み聞かせ

⑤妊婦さんを対象に絵本の紹介

⑥地域の音楽家の方に協力いただき館内コンサートを開催

⑦関連施設を通じて広報紙「ほんとあそぶ」を配布

⑧夏休みに読みたい本発行と配布

[活動成果]

①ボランティアの方と理事により年間330時間(110日)実施(参加者のべ402名)

②12回実施 参加者211名

③12回実施 参加者171名

④12回実施 参加者191名

⑤5回実施  参加者33名(1回、参加者がおらず流会)

⑥3回実施  参加者159名 (8月は出演者の体調不良により10月に延期のため3回の実施)

⑦図書館ニュースレター「ほんとあそぶ」を市内認定保育園等に配布

⑧市内小学校等に配布(約22,000枚)

[工夫ポイント]

どの行事の際も、居心地の良い場所の提供と心地の良い接客に努めた。参加してくださった方には、こどもの図書館のニュースレターや毎月のカレンダーを手渡し、次の来館につながるよう声掛けにも力を入れた。

[活動の反省点]

①図書館を自分が気軽に立ち寄れる居場所として子どもたちに認識してもらえたが、参加した子どもたちを、本を読む習慣に導くことが難しかった。

②妊婦さんを対象にした絵本の紹介は、子育て支援センターや安心センター(母子手帳配布場所)、産婦人科等へ案内のチラシを配布し、高知県児童家庭課の配布資料に掲載してもらうなど、広報に努力をしたが参加者がおらず1回流会になった。広報手段については、妊婦の方たちが何から情報を得ているのか事前リサーチが必要だった。

[今後の課題・展望]

幼い時から絵本や物語に親しみ、本の世界に遊ぶことは、人が豊かに育っていくためのしっかりとした土台をつくってくれる。本を読むことで想像力や創造力は育まれ、他者とのコミュニケーション能力も向上する。また、図書館は本だけでなく、子どもたちが、或いは利用者同士が安心して他者と出会える場所でもある。すべての年代の方に開かれた「こどもの図書館」として、また地域のコミュニティとして、これからも活動していきたい。

  • こども折り紙教室
  • おはなしの会
  • くすくすひろば(前野)
  • ほんともたんぽぽ
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